児童発達支援センター Child AiAi 支援プログラム

施設概要・基本情報

  • 事業所名: 児童発達支援センター Child AiAi
  • 作成年月日: 令和7年2月1日
  • 営業時間:
    • 平日:9:00 〜 15:00
    • 土曜日:9:00 〜 12:00
  • 送迎実施の有無: あり

法人(事業所)理念

日本国憲法第11条「国民はすべての基本的人権の享有を妨げられない」という下で、人権尊重とインクルーシブ教育を旨として行う。

“子どもの世界を実現するために、わたしたち支援員は子どもの心をいつも感じ、子どもの目を見つめ子どもの笑いを自分のものとし子どもに認めてもらえるように全力を尽くします”

支援方針

  • インクルーシブ療育の実践法人母体の桃山幼稚園から徒歩圏内に位置し、インクルーシブ療育で刺激を受けながら細やかで丁寧な療育を計画的に実施する。
  • 2つの5領域を融合したカリキュラム幼稚園のカリキュラムに準じた療育プログラムは、幼稚園における発達の5領域と福祉における障がい児のための5領域の両面から考えたもので、ねらいを明確にしてその目標達成のため具体的な方法を保護者に細かく伝え共有すると共に、日々の状況を察知しながら常に微調整を行う。
  • 細やかな連携支援家族支援、移行支援、地域支援は、幼稚園や並行通所先と連携して細やかに行う。
  • 多職種による支援員の質の向上法人内の言語聴覚士、作業療法士、看護師、経験豊かな保育士、心理士等の専門性の高い職員との研修、交流、指導により各々支援員の質の向上を図る。
  • 科学的分析とチーム体制子どもの可能性を信じ、持って生まれた能力を生かすために科学的分析、論証の下チームとして努める。

本人支援プログラム(5つの領域)

領域1:健康・生活

【ねらい・観点】

  • a. 健康状態の維持・改善
  • b. 基本的生活スキルの獲得
  • c. 生活のリズムや生活習慣の形成

【具体的な支援項目と取り組み】

1. 健康状態の把握

  • 支援内容: 健康で安全な生活を作り出すことを支援する。常に健康状態をチェックし、必要な対応を行う。意思表示が困難な子どものサインに気づけるようにきめ細やかな観察を行う。また、利用中に体調の変化がある場合には適切な対応を行う。
  • 園での具体的な取り組み・環境設定: 登所時に保護者からの聞き取りや連絡帳による情報・子どもの視診等を支援員が丁寧に行い、管理者と共有し子どもの状態を把握する。

2. 健康の増進

  • 支援内容: 睡眠、食事、排泄等の基本的な生活リズムを身につけられるよう支援する。また食を営む力の育成に努めるとともに、楽しく食事が出来るよう、口腔内機能・感覚等に配慮しながら、咀嚼、嚥下、姿勢保持等に関する支援を行う。さらに、病気の予防や安全への配慮を行う。
  • 園での具体的な取り組み・環境設定: 食事の提供を行う中で、個々の発達状態に合わせた食事の提供を行う。食への興味を育む中でスキルを身につけるため、専門職の指導を行う。偏食についても、家庭や関係機関と連携を取りながら支援する。

3. リハビリテーションの実施

  • 支援内容: 日常生活や社会生活を営めるよう、それぞれの子どもに適した身体的、精神的、社会的訓練を行う。
  • 園での具体的な取り組み・環境設定: 個々の発達課題や身体状況に応じた適切な訓練・アプローチを実施。

4. 基本的生活スキルの獲得

  • 支援内容: 身の回りを清潔にして、食事や衣類の着脱、排泄等の生活に必要な基本的な技能を獲得できるように個々の発達段階に合わせて支援する。また、家庭や関係機関と連携しながら支援を行う。
  • 園での具体的な取り組み・環境設定: 排泄自立のため、個々の特性に合わせて支援する。

5. 構造化等により生活環境を整える

  • 支援内容: 生活の中で、さまざまな遊びを通して発達を促していけるよう環境を整える。障害の特性に配慮し、時間や空間を子どもにわかりやすく構造化する。
  • 園での具体的な取り組み・環境設定: 集中して取り組めるように、必要に応じて机の配置やパーテーションで空間を調整したり、絵カードやタイムタイマーなどで、時間を知らせたりする等、子どもにわかりやすい環境を整える。

領域2:運動・感覚

【ねらい・観点】

  • a. 姿勢と運動・動作の向上
  • b. 姿勢と運動・動作の補助的手段の活用
  • c. 保有する感覚の統合的な活用

【具体的な支援項目と取り組み】

1. 姿勢と運動・動作の基本的技能の向上

  • 支援内容: 日常生活に必要な動作の基本となる姿勢保持や上肢・下肢の運動・動作の改善及び習得、関節の拘縮や変形の予防、筋力の維持・強化を図る。
  • 園での具体的な取り組み・プログラム例: 発達段階に応じたサーキット遊び(歩く・走る・跳ぶ・くぐる・のぼる・引っ張る・押すなど)に毎回取り組む。

2. 姿勢保持と運動・動作の補助的手段の活用

  • 支援内容: 姿勢の保持や各種の運動・動作が苦手な子どもには、様々な補助用具等の補助的手段を活用し支援する。
  • 園での具体的な取り組み・プログラム例: クッションや椅子、補助具等を適切に選定・調整して活動をサポート。

3. 身体の移動能力の向上

  • 支援内容: 子どもの障害特性に合わせて、日常生活に必要な移動能力の向上のために運動に関する支援(勾配や階段の上り下りなど下肢筋力の強化、膝の屈曲運動等)を行う。
  • 園での具体的な取り組み・プログラム例: 園内外の段差やスロープ等を活用した下肢筋力・バランスの強化支援。

4. 保有する感覚の活用

  • 支援内容: 子どもの発達段階及び特性に配慮した視覚、聴覚、触覚等の感覚を十分に活用できるような遊び(音楽リズム・感覚遊び等)を通して支援する。
  • 園での具体的な取り組み・プログラム例(多彩な感覚・身体遊びの実践):
    • 様々な感覚遊びを季節に合わせながら繰り返し取り組む。(粘土遊び・新聞紙遊び・どろんこ遊び・水遊び・寒天遊び・スライム・氷遊び・布遊びなど)
    • 音楽リズム遊びを行い、歌や様々な楽器の音を楽しんだり、触れたりして感覚を養う。
    • 発達段階に応じた手先の遊びを年間を通して繰り返し取り組む。(紐通し・ペグさし・型はめ・パズル・トング遊び・洗濯ばさみ遊び・シール遊び・描画・はさみ・粘土遊びなど)
    • 季節に合わせて、散歩やプール遊びに取り組む。

5. 感覚の補助および代行手段の活用

  • 支援内容: 保有する感覚器官を用いて状況を把握しやすくするよう、眼鏡や補聴器等の各種の補助機器を活用できるよう支援する。
  • 園での具体的な取り組み・プログラム例: 補聴器や眼鏡などの適切な装着と、本人が使いやすい環境への配慮。

6. 感覚の特性(過敏や鈍麻)への対応

  • 支援内容: 感覚や認知の特性(感覚の過敏や鈍麻)を踏まえ、感覚の偏りに対する環境調整等の提案及び支援を行う。
  • 園での具体的な取り組み・プログラム例: 音や光、触覚刺激の調整など、個々の過敏さや鈍麻さに合わせた個別対応。

領域3:認知・行動

【ねらい・観点】

  • a. 認知の発達と行動の習得
  • b. 空間・時間、数等の概念形成の習得
  • c. 対象や外部環境の適切な認知と適切な行動の習得

【具体的な支援項目と取り組み】

1. 感覚や認知の活用

  • 支援内容: 視覚、聴覚等の感覚を十分活用して、必要な情報を収集し、認知機能の発達を促すための支援をする。
  • 園での具体的な取り組み・教材活用: 視覚・聴覚を通した情報把握を促す遊びや関わりの展開。

2. 知覚から行動への認知過程の発達

  • 支援内容: 環境から情報を取得し、そこから必要なメッセージを選択して行動につなげるという一連の認知過程の発達を支援する。活動の中で写真、カード等視覚的な支援を用いて支援する。
  • 園での具体的な取り組み・教材活用: 絵カードや、子どもに合わせた個別の絵(写真)カードや文字盤等を用いて理解を深める。

3. 認知や行動の手がかりとなる概念の形成

  • 支援内容: 物の機能や属性、形、色、音が変化する様子、空間、時間等の概念の形成を図ることで、認知や行動の手がかりとして活用できるよう支援する。
  • 園での具体的な取り組み・教材活用: 視覚的な教材を用いて楽しみながら、興味・関心を広げ、様々な概念の形成を行う。(写真・絵本・紙芝居・月のテーマに合わせた製作活動・散歩など)

4. 数量、大小、色等の習得

  • 支援内容: 日常生活場面での活動の中で、数量、形の大きさ、重さ、色の違い等の習得のために、子どもの発達段階に対応した具体的な支援を行う。
  • 園での具体的な取り組み・教材活用: プリント活動を通して、形や数、大きさ、色などの習得を確認する。

5. 認知の偏りへの対応

  • 支援内容: 認知の偏り等の個々の特性を把握し、情報を適切に処理できるような環境調整や支援者の関わり方の調整を行い、入ってくる情報を適切に処理できるよう支援する。また、こだわりや偏食等に対する支援を行う。
  • 園での具体的な取り組み・教材活用: 情報提示の工夫、手順の明確化、こだわりや偏食に対する丁寧なアプローチ。

6. 行動障害への予防および対応

  • 支援内容: 感覚や認知の偏り、コミュニケーションの難しさから生ずる行動障害の予防(環境調整等)と適切行動の獲得に向けた適切な支援を行う。
  • 園での具体的な取り組み・教材活用: 不安やパニックを未然に防ぐ環境設定と、望ましい行動への誘導支援。

領域4:言語・コミュニケーション

【ねらい・観点】

  • a. 言語の形成と活用
  • b. 言語の受容及び表出
  • c. コミュニケーションの基礎的能力の向上
  • d. コミュニケーション手段の選択と活用

【具体的な支援項目と取り組み】

1. 言語の形成と活用

  • 支援内容: 具体的な事物や体験とのことばの意味を結びつける等により、言語の習得、自発的な発声・発話を促す支援を行う。
  • 園での具体的な取り組み・専門支援: 実物や体験を通した言葉かけと発声・発話の促し。

2. 受容言語と表出言語の支援

  • 支援内容: 子どもの発達段階に応じた支援を行い、相手の意図を理解したり、自分の気持ちや考えを伝えたりするなど、ことばを理解し表出できるよう支援する。
  • 園での具体的な取り組み・専門支援: 言語聴覚士による専門的支援を行う。絵カードや動作絵カード、マッチング課題や型はめ、円柱さし、リングさしなどを用い、障害特性や発達段階に合わせた支援を行う。

3. 人との相互作用によるコミュニケーション能力の獲得

  • 支援内容: 個々に配慮された場面における人との相互作用を通して、共同注意の獲得等を含めたコミュニケーション能力の向上のための支援を行う。
  • 園での具体的な取り組み・専門支援: 1対1のやり取りから共同注意を促し、他者と気持ちを共有する体験を積み重ねる。

4. 指さし、身振り、サイン等の活用

  • 支援内容: 子どもの発達段階に対応するコミュニケーション手段(指さし、身振り、サイン、文字盤等)を用いて、環境の理解と意思の伝達ができる機会を積み重ねていけるように支援する。
  • 園での具体的な取り組み・専門支援: 絵カードや、子どもに合わせた個別の絵(写真)カードや文字盤等を使用したり、身振り・指さし・ことばなどで自分の思いを伝えられる環境作りを行う。

5. 読み書き能力の向上のための支援

  • 支援内容: 障害の特性に応じた読み書き能力の向上のための支援を行う。
  • 園での具体的な取り組み・専門支援: 文字カードや文字盤、絵本などに親しみ、ひらがなやカタカナなど、文字への興味を育み、コミュニケーション手段としても使用する。

6. コミュニケーション機器の活用

  • 支援内容: 各種の文字・記号、絵カード、機器等のコミュニケーション手段を適切に選択、活用し、環境の理解と意思の伝達が円滑にできるよう支援する。
  • 園での具体的な取り組み・専門支援: デバイスや各種機器を活用した表出サポート。

7. 手話、点字、音声、文字等のコミュニケーション手段の活用

  • 支援内容: 音声、文字、触覚、平易な表現等、多様なコミュニケーション手段を活用し、環境の理解と意思の伝達が出来るよう支援する。
  • 園での具体的な取り組み・専門支援: 個々の身体状況や認知に合わせた多様な手段の導入と定着支援。

領域5:人間関係・社会性

【ねらい・観点】

  • a. 他者との関わり(人間関係)の形成
  • b. 自己の理解と行動への調整
  • c. 仲間づくりと集団へ参加

【具体的な支援項目と取り組み】

1. アタッチメント(愛着行動)の形成

  • 支援内容: 人との関係を意識し、身近な人と親密な関係を築き、その信頼関係を基盤として、周囲の人と安定した関係を形成するための支援を行う。
  • 園での具体的な取り組み・集団活動: Child AiAiで安心して過ごせるよう、まず大人との信頼関係を築き、様々な活動を経験する。大人を介して、他児との関わりも徐々に増えていくよう支援する。

2. 模倣行動の支援

  • 支援内容: 遊び等を通して、人の動きを模倣することにより、社会性や対人関係の芽生えを支援する。
  • 園での具体的な取り組み・集団活動: 音楽リズム遊びを行い、曲に合わせて大人や他児と触れ合ったり、簡単な集団遊びを行ったりする中で、順番などの簡単なルールを理解する。

3. 感覚運動遊びから象徴遊びへの支援

  • 支援内容: 子どもの発達段階に応じた感覚機能を使った遊びや運動機能を働かせる遊びから、次の発達段階として、見立て遊びやごっこ遊び等の象徴遊びへ徐々に促し、社会性の発達を支援する。
  • 園での具体的な取り組み・集団活動: 見立て遊び・ごっこ遊びを通じ、イメージの共有や社会性の発達を促す。

4. 一人遊びから協同遊びへの支援

  • 支援内容: 周囲に子どもがいても無関心である一人遊びの状態から、並行遊び、大人が介入して行う連合的な遊び、役割分担したりルールを守って遊ぶ協同遊びへと、遊びの育ちを促し、社会性の発達を支援する。
  • 園での具体的な取り組み・集団活動: 発達段階に応じた集団遊びやごっこ遊びを行い、ルールや順番の理解など、周囲に合わせて行動できるよう支援する。(ビンゴゲーム・ひっくり返しゲーム・お店屋さんごっこ・戸外遊び・散歩など)

5. 自己の理解とコントロールのための支援

  • 支援内容: 子どもが自分のできること、できないことなど、自分の行動の特徴を理解するとともに、気持ちや情動の調整ができるようになるための支援をする。
  • 園での具体的な取り組み・集団活動: できた喜びの共有と、気持ちの切り替え・クールダウンのサポート。

6. 集団への参加への支援

  • 支援内容: 子どもの発達段階や特性に応じた環境調整や関わり方を行い、集団に参加するための手順やルールを理解し、遊びや集団活動に参加できるよう支援する。
  • 園での具体的な取り組み・集団活動: 見通しの持てる声かけと段階的な参加手順の提示。

包括的な連携・専門性の向上・行事

【家族支援】

  • 基本姿勢: 障害のある子どもや発達に遅れがある子どもを育てる家族に対して、障害特性に配慮し、子どもの発達や生活を安定させることを基本として行なう。その際、障害があっても子どもの育ちを保護者が支えていける気持ちが持てるよう関係者が配慮を行ない、保護者の思いを尊重し、寄り添いながら支援を行なう。
  • 具体的な支援内容: 子どもに関する情報提供、課題の聞き取りや助言、関係者・関係機関との連携、個別面談等を行なう。

【移行支援】

  • 基本姿勢: 地域社会で生活する平等の権利の享受、また地域社会の参加・包容の考えに立ち、すべての子どもが共に成長できるよう、地域の教育等の支援を受けられるようにしていく。同年代の子どもとの仲間作りを図っていけるよう支援を行なう。
  • 配慮事項: 障害のある子どもや発達に遅れがある子どもの発達状態及び発達過程・特性等の理解をし、一人一人に障害特性や発達状況に合わせた支援、保護者との意思の疎通・情報伝達を行なう。

【地域支援・地域連携】

  • 地域社会への参加・包容(インクルージョン)の推進: 障害のある子どもの地域社会への参加・包容を推進する。
  • 連携の具体的内容: 保育所等訪問支援、医療機関、保育所、教育機関等との関係機関との連携、会議やケース検討会への出席を行なう。地域全体の課題として取り組み、支援体制を構築し重層的な支援体制を構築できるよう協力をしていく。

【職員の質の向上】

  • 専門職による内部研修の充実: 法人内専門職(言語聴覚士、心理士)による研修会を随時開催し、職員一人一人の技術・能力の向上に努める。
  • 外部知見の導入: 外部から講師を招き、新たな勉強の場を設けるとともに、視野を広げ、幅広な知識と経験の向上に努める。

【主な行事等】

  • 家庭と園をつなぐ多様な機会: ビデオ面談、個別相談会、集団相談会、親子参加型療育を行い、子どもと保護者が楽しむ機会も提供していく。