お子さんの「いま」を、4つの視点で見つめます
「言葉がなかなか出ない」「じっと座っていられない」「歩き方がぎこちない」「かんしゃくが激しい」。
子どもの育ちの気がかりは、ひとつだけとは限りません。からだ、手先、ことば、こころ。それぞれの発達は互いに深く関わり合っています。
当センターでは、言語聴覚士(ST)、作業療法士(OT)、理学療法士(PT)、心理士がひとつのチームとなり、お子さんの成長を多角的に支えます。
4職種の特徴と違い
| 専門職 | 主な担当領域 | よくあるご相談の例 | 具体的なアプローチ |
| 言語聴覚士(ST) | ことば・やりとり・食事 | ・ことばが増えない ・発音がはっきりしない ・丸呑みしてしまう | 絵カードや手遊びでやりとりを楽しむ、口の動かし方や噛み方を練習する |
| 作業療法士(OT) | 手先の動作・感覚の調整・遊び | ・スプーンやハサミが苦手 ・音や服の感触に敏感 ・じっとしていられない | 粘土やパズルで指先を使う、トランポリンや大型ブランコで感覚を整える |
| 理学療法士(PT) | 基本的な体の動き・姿勢・歩行 | ・よく転ぶ、歩行がぎこちない ・座った姿勢が崩れる ・階段の上り下りが苦手 | 体幹を鍛える運動遊び、関節や筋肉のストレッチ、姿勢を保つ椅子の調整 |
| 公認心理師 / 臨床心理士 | こころの育ち・発達の凸凹・家族支援 | ・切り替えができずパニックになる ・集団行動になじめない ・育て方に不安がある | 発達検査による得意・不得意の整理、遊びを通じた情緒の安定、親御さんの相談 |
各専門職のくわしい役割
言語聴覚士(ST:Speech-Language-Hearing Therapist)
「伝えたい気持ち」と「食べる力」を育む
言葉の遅れだけでなく、人と気持ちを通わせるコミュニケーション全般を支えます。また、離乳食が進まない、噛まずに飲み込んでしまうといった食事の課題にも対応します。
無理に喋らせる練習はしません。おもちゃや絵本を使い、「伝わると楽しい」という成功体験を少しずつ積み重ねます。
作業療法士(OT:Occupational Therapist)
「手先の器用さ」と「感覚のアンバランス」をととのえる
子どもにとって毎日の中心となる「遊び」や、着替え、食事といった身の回りの動作を支援します。
落ち着きがない、特定の感触を極端に嫌がるといった行動の背景には、揺れや触覚などを感じる「感覚の偏り」が隠れていることもあります。大型遊具を使ったダイナミックな遊びや工作を通じ、自分の体を思い通りに動かせるよう導きます。
理学療法士(PT:Physical Therapist)
「からだの土台」と「スムーズな動き」をつくる
立つ、歩く、走る、ジャンプするといった、全身を使う大きな動き(粗大運動)の専門家です。
「よく転ぶ」「体がぐにゃぐにゃして姿勢を保てない」といった様子を、骨格や筋肉の働きから探ります。坂道を登る、凸凹マットを越えるといった遊びの中で、バランス感覚や体幹の強さを養います。足に合う靴の選び方や、姿勢を支える椅子の調整も助言します。
公認心理師 / 臨床心理士
「こころの安定」と「得意・不得意の整理」を助ける
発達検査などを通じて、お子さんが「目で見ると理解しやすいのか」「耳で聞くほうが伝わりやすいのか」といった特性を見極めます。
かんしゃくやパニックが起きる原因を一緒に考え、過ごしやすい環境の工夫を提案します。保護者の方のお悩みや不安をじっくり聞き、家庭での関わり方を一緒に探す伴走者でもあります。
当センターの強み:4職種による「チーム連携」
子どもの課題は、ひとつの理由だけで起きているとは限りません。
たとえば、「椅子にじっと座っていられない」というお子さんがいたとします。
- 理学療法士(PT)の視点:体幹の筋力がまだ弱く、骨盤を起こして座り続けるのがしんどいのかもしれない。
- 作業療法士(OT)の視点:服のタグが肌に当たって気になったり、部屋の物音が気になって集中が切れたりしているのかもしれない。
- 公認心理師の視点:次に何をするのか見通しが持てず、不安で体が動いてしまうのかもしれない。
- 言語聴覚士(ST)の視点:先生の指示が長すぎて、意味を理解できていないのかもしれない。
当センターでは、各スタッフが日々の気づきを持ち寄り、定期的にカンファレンスを開きます。
「足の裏が床にしっかりつくよう、踏み台を置こう(PT)」
「視界に入るおもちゃを布で隠して刺激を減らそう(OT)」
「イラストカードで今日の予定を順番に見せよう(ST・心理)」
このように複数の視点を重ね合わせることで、お子さんにとって無理のない支援計画をつくります。
まずはお気軽にご相談ください
「どの専門職に見てもらえばいいのか分からない」と悩む必要はありません。
見学や初回相談の際に、現在のお子さんの様子やお困りごとをお聞かせください。お話をもとに、ぴったりの支援内容と担当スタッフをご案内いたします。

